映画マトリックスが公開されたのが1999年。
早いもので、すでに22年も前の話。
そのころ、私はアメリカ留学中。
日本人の知人が『マトリックス』と話しているのを聞いて『???』でした。
でも、映画マトリックスのことを知らなかったわけではないです。
アメリカ留学中は、なるべく日本人とつるまないようにしていたため、日本語発音の『マトリックス』が理解出来なかったのです。
私自信、たいした英語力でもないのに。
英語発音だと『メイトゥリクス』かな?
英語をカタカナに起こすのも難しいですが、上記のような感じかな?
一度、日本語発音のマトリックスを語学学校で披露したのですが、やはり皆の反応は『???』。
何がどうなって、マトリックスになったんだろう?
どう考えても、1番最初にMatrixの発音を聞いた人が、日本人用に変えたとしか思えない。
まあ、脱線話はこれくらいで。
初めてマトリックスを観た時の感想は、日本人の感覚だなということと、日本のアニメ『攻殻機動隊』の丸パクリ…。
実際、製作者のウォシャウスキー兄弟は攻殻機動隊にインスパイアされたとしているし。
後は、日本アニメのAKIRA、アクションの雰囲気はジョン・ウー監督の作品やブルース・リーとかかな。
それに加えて、バレットタイムを用いた特殊な映像技術。
『こんな撮影方法があるのか⁉️』と、当時は本当に度肝を抜かれましたね。
今では、それ以上の技術をCGで作れ出せますが。
また、アクションシーンが日本的な部分があるところも、日本人ウケしたんでしょうね。ちょい中国も混ざってるけど。
また、ハリウッド映画的などんどんスピード展開していくわけではなく、日本映画特有の”間”のようなものも感じられました。
その反面、音楽はトランスっぽいのからハードなものまで。
ロブ・ゾンビ、レイジ・アゲインスト・マシーン、マリリン・マンソンなどをもってくるとは思いもよりませんでした。
当時、その辺の音楽も聴いていたので、音楽が流れた瞬間興奮しましたね。
特に、白ウサギを追いかけているクラブのシーンで流れた、ロブ・ゾンビの”Dragula”が好きでした。
また、衣装が黒を基調としたゴシック調なので、エンドロールに流れるマリリン・マンソンはベストマッチ。
映画の内容も哲学的で、派手好きなハリウッド映画というより、日本やドイツの雰囲気があるような、ないような…アクションシーンが超派手なんで。
ただ、ネオが取調べを受けていて、話すことができなくなったシーンがちょっと…。
特殊メイクなんだけど、チャチイ感じがした。
確かに、口を特殊メイクで塞いでいるので、『あぁ、話せなくされたんだ』とは分かりますが、なんか見た目がなぁ。
私のイメージは、精神的に話すことができなくされたんだから、物理的に口を塞ぐのはいかがなものかなと。
そこは、演技でカバーしてほしかった…。
それとも、マトリックスという異次元の世界から、現実世界へ物理的にも干渉できますよというアピールだったのかな?
キアヌ・リーブスはハンサムで長身なので、まるでモデルのようなんだけど、何がコレじゃないという感じが終始あったのは何故だろう?
かと言って、キアヌ・リーブス以外のハマり役も考えられない…。
何だろう?ケビン・スペイシーの映画だと、演技をしているというより、登場人物そのものだと感じるけど、キアヌ・リーブスだと演技しているなと感じるんですよね。
でも、ハリウッドは役者の競争率が高いから、下手な演技をする役者は淘汰されるだろうし…。
キムタクのドラマは、『あぁキムタクだなぁ。』と思うのと同じかな。
とにかく、映像技術、音楽、登場人物のスタイルなど、アーティスティックで面白い映画ですね。
マトリックスは私の好きな映画トップ20に入ってくるのですが、今回観たのが2回目なんですよね…。