スノーボードはワックスで滑りが変わる!

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スノボのパフォーマンス向上や楽しい滑りのためには、ワックスメンテナンスがキーとなります。多種多様なスノボワックスが存在するため、どれを選ぶべきかや正しい塗り方に不安を感じる方もいるかと思います。そこで、上級者から初級者まで推奨できるワックスとその塗布のコツをご紹介します。

スノボにワックスはどうして必要なのか?

私たちが日常で歯磨きや洗顔をするように、スノボもケアが欠かせません。そのケアの基盤としてスノボ用ワックスが取り入れられます。このワックスの必要性は主に二つの大きな理由から来ています。

ボードを保護する理由


「ボードに過度なストレスはかけていないし、本当にワックスが必要?」と疑問に思うかもしれません。しかし、激しい使用がなくても、スノボはダメージを受けやすいのです。雪が柔らかく、溶けると水になるため、ボードを傷めないと考えがちですが、雪は実際には氷の結晶構造をしています。この氷の結晶がボードをキズ付ける原因となることも。さらに、滑る際には摩擦が生じ、それがボードに汚れを引き寄せる要因となります。ワックスを使用することで、滑走面を滑りやすく保ち、摩擦や汚れ、傷からボードを保護することができます。

滑りを良くするため


ゲレンデでの滑りを最大限に楽しみたいものです。ところが、ゲレンデを滑るうちに、摩擦や汚れのせいで滑りが悪くなってしまうことがあります。ボードにキズや汚れがつくと、雪がそれに引っ掛かり、転倒の原因となります。摩擦が増えるとスピードダウンの要因となり、滑る楽しさが半減します。ワックスをきちんと塗布することで、これらの滑走障害を予防できます。メンテナンスを適切に行うことで、上級者はさらに滑りを向上させ、技の幅を広げることができ、初級者もワックスの効果で成長のスピードを上げ、スノボをより楽しめるようになります。

スノーボード用ワックスの種類と選び方

滑走性が落ちた時に行う適切なメンテナンスを「チューンナップ」と呼びます。このチューンナップは、競技者やプロインストラクターだけのものではなく、スノボの上達を目指すすべての人にとって大切です。まずは、ワックスを使った基本のケアから始めると良いでしょう。
スノボワックスには、ゲレンデの状況や気温に合わせて選ぶための多様な種類があります。その多さからどれを選べばいいか迷うこともあるかと思います。幅広い状況に対応できるオールラウンドタイプもあり、特定のゲレンデや時期に縛られずに楽しみたい方にはおすすめです。
スノボワックスは、「ホットワックス」「ペーストワックス」「スプレーワックス」という3つの大きなカテゴリに分けられます。ホットワックスは手間がかかるものの、ペーストやスプレー型より持続力があります。一方、ペーストやスプレーは手軽に使用できますが、持続性には劣るとされています。ワックスの選び方には、各タイプの利点と欠点を理解することが必要です。次に、それぞれの特徴と適切な塗り方を見ていきましょう。

持続力が欲しいならホットワックス一択


ホットワックスは、その長い持続力で注目されるワックスです。アイロンを使って固形のワックスを溶かし、ボードに浸透させることで、操作の快適さや滑走の良さが長く続きます。例えば、2~3日のスキーの旅であれば、再度ワックスを塗り足すことなく楽しめます。
ホットワックスを使用する際には、アイロン、ワクシング用のペーパー、スクレイパーなどの特別な道具が必要となります。また、この方法は手間と時間がかかるため、中から上級のスキーヤーやスノーボーダーに向いています。
ホットワックスには、異なる目的のための3つのバリエーションが用意されています。

・クリーニングワックス


ボードのソールに付着した汚れを取り除くためのワックス。リムーバーでも除去可能ですが、クリーニングワックスを用いることで、さらに頑固な汚れもしっかりと除去できます。

・ベースワックス


ソールの基盤を整える役割のワックス。汚れを取り除きつつ、後に塗る滑走ワックスの性能を引き上げる効果があります。クリーニングとベースの2つの機能を持つワックスや、ベースと滑走の機能を両方持つワックスも市販されています。

・滑走ワックス


ボードの滑りを向上させ、水をはじく効果を持つワックス。フッ素入りのものもあり、その場合、フッ素ワックスをソールに固定するためにはベースワックスが要ります。高い雪温での使用に適した柔らかいワックスや、低い雪温に適した硬いワックスなど、条件に応じた種類が多く存在します。多様な条件に対応するオールラウンドタイプの選択が便利です。

ホットワックス施工に要るアイテム:


・ワクシング用アイロン…家庭用よりも精密な温度調整が可能なため、こちらを推奨。
・ナイロンや馬毛のブラシ…微細な汚れや残余のワックスを除去する際に使用。
・リムーバーやクリーニングワックス
・ベースワックスと滑走ワックス
・キッチンタオル
・ワクシング用紙…アイロンの熱でソールを過度に温めるのを防ぎ、ワックスを均等に伸ばす際に使用。
・ワックススクレイパー…ワックスを適切に削る際に用いる。
・作業シート…余分なワックスや汚れを受け止める。新聞紙でも代用可。
・オプション: ワックスワークスタンド…固定して作業すると、効果的にワックスを磨き込むことができる。

ホットワックスの塗布方法:

  1. クリーニングステップ
    今回は、リムーバーを使用した方法を解説します。キッチンペーパーにリムーバーを浸透させ、スノボのソールの汚れを取り除きます。ペーパーが汚れなくなるまで、何度も拭き続けます。汚れが完全に取れた後は、リムーバーが乾燥するまで少し時間を置きます。
  1. ブラシ処理
    乾燥後、ブラシを使って微細なゴミを取り除きます。ソールには滑走性を向上させる「ストラクチャー」という微細な溝が存在します。この溝の中の汚れをしっかりと取り除きます。
    ヒント: ボードの前面(ノーズ)から後ろ(テール)へと、一方向にしっかりとブラシをかけます。
  1. ホットワックスの塗布
    アイロンを事前に暖めておきます。アイロンを使ってホットワックスを溶かし、スノーボードのソールに滴下します。アイロンの温度は90~110度が適しており、使用するワックスのタイプに応じて調節が必要です。アイロンから白い煙が上がる場合は、過熱している可能性があります。ソールにワクシングペーパーを敷き、アイロンでワックスを均一に広げます。直接ソールにアイロンを当てるとダメージを与える恐れがあるので、ワクシングペーパーの使用は欠かせません。
    注意点: アイロンを同じ場所に留めないようにし、常にゆっくりと動かしてください。ワックスが均一に広がっているか、目視で確認しながら作業を進めます。ワックス塗布後は、ソールが室温になるまで最低20分以上待つことが推奨されます。一晩放置するのも良い選択です。
  1. 余計なワックスの取り除き
    冷えたソールの上に、スクレイパーを使って不要なワックスを取り除きます。スクレイパーは45度の角度でソールに押し当てながら、両手でしっかりと持って作業を行います。
    注意点: 前部から後部へと、一貫した方向でワックスを削り取ります。ワックスのかたまりや残りが見当たらなくなるまで、この作業を継続してください。
  1. 再度のブラッシング
    最終ステップとして、ブラッシングを再実施します。ストラクチャー内の残余ワックスを取り除くためにこの手順を行います。先にナイロンブラシでブラッシングし、その後、馬毛ブラシを使用して更に仕上げを行います。
    ソールが滑らかになるまでブラッシングし、これでワクシング作業は完了となります。

アイロンが不要なペーストタイプのワックス


ペーストタイプのワックスは、スポンジを使用してソールに塗布し、コルクで均一に広げる方法で利用します。アイロンなどの特別な道具を必要としないので、塗布が非常に手軽です。ただ、ホットワックスと比べると、持続力はやや劣るかもしれません。初心者や中級者に特におすすめのワックスです。

●ペーストワックスの選び方の注意点


・さまざまな雪質に適応するオールラウンドタイプを推奨します
・持続効果の長いものを優先的に選んでください

●ペーストワックス塗布に必要なアイテム

  • クリーナ
  • キッチンペーパー
  • ペーストワックス
  • コルク
  • ブラシ

ペーストワックスの塗布方法

  1. 清掃
    キッチンペーパーにクリーナを含ませ、ソールを均一に拭きます。キッチンペーパーが清潔になるまでこれを繰り返します。次に、クリーナが十分乾燥するまで少し待ちます。
  2. ワックスの塗布とコルクでの延ばし
    スポンジにペーストワックスをとり、ソール全面に均等に塗布します。その後、コルクを使ってスピーディになじませます。
    ヒント: 速さが要求されるコルク作業です。強く押さずに手早くやります。
  3. ブラッシングで仕上げ
    ブラシを使用して、ソールのストラクチャー、つまり微細な溝の中の不要なワックスを取り除きます。ブラッシングにより、滑走性が向上します。これで、ペーストワックスの作業は終了です。

簡単便利なスプレーワックスを使う


スプレーワックスは、ソールに吹きかけてコルクで伸ばす形式のワックスです。その利点は、スプレー方式なので均一に簡単に塗布でき、高度な技術は不要であること。さらに、ワックスを取る手間がないので、作業時間も短縮されます。しかしながら、持続力の点ではホットワックスやペーストワックスより劣ると言われています。その為、携行して一日中頻繁に使用するのがベストです。使い勝手が良いため、中・初級者に特におすすめできます。

●スプレーワックスを選ぶ際の注意点


・持ち運びが便利なサイズを選んでください。
・さまざまな雪質に対応するものを選びましょう。
・持続力のあるタイプを選ぶことをおすすめします。
●スプレーワックスの準備品
クリーナー、キッチンペーパー、スプレーワックス、コルク。
ヒント:最大の効果を得るために、固形ワックスやブラシも準備しておくと良いでしょう。

●スプレーワックスの使用手順

  1. クリーニング
    キッチンペーパーにクリーナーを染み込ませ、ソールを全体的に拭きます。キッチンペーパーが汚れなくなるまでこれを続けます。その後、数分間乾燥させます。
    ヒント:完全に汚れが取れた後、キッチンペーパーでさっと拭くと早く乾きます。
  2. 固形ワックスの塗布
    コンディションに合わせて、固形ワックスをソールに塗布します。このステップはオプションですが、使用することでスプレーワックスの効果が増します。
  3. スプレーワックスの塗布
    スプレーをよく振った後、ソールに吹きかけます。乾燥したら、コルクで均等に広げます。ここで終了しても問題ありませんが、さらに良い滑走性を得るためには、ブラッシングを推奨します。

プロが愛用するホットワックスのトップ7


多くのプロが愛用しており、セルフワクシングに最適なホットワックスの中から特に評価の高いものをピックアップしてご紹介いたします。
GALLIUM(ガリウム) EXTRA BASE VIOLET(100g) SW2075
現在の価格:1,210円(10月22日時点)
「GALLIUM(ガリウム)」は国内で人気のワックスメーカーとして知られ、多くのスノーボーダーからの支持を受けています。日本独特の雪質に特化した研究を行っており、特に湿度が高い雪においての性能が注目されています。EXTRA BASEは、シーズン開始前や高性能なフッ素入りトップワックスを塗布する前の下地として利用されることが多いです。雪の温度に応じて「GREEN」「BLUE」「PINK」などのバリエーションが展開されていますが、このEXTRA BASE VIOLETは-4~3度のさまざまな雪質に適応しており、多くのユーザーから「どの雪質にも対応できる」と好評を得ています。また、フッ素不使用でありながら高い性能を持つため、コスパの良さも魅力の一つと言えるでしょう。

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