中性脂肪は主に食事から摂取した糖質や脂肪が、体内でエネルギーとして使われなかったときに作られ、体の脂肪細胞に蓄積されます。以下に詳しくそのメカニズムを説明します。
- 食事を摂ると、体はそれをエネルギーとして使うために分解します。糖質はまず単純な糖（グルコース）に分解され、脂肪は脂肪酸とグリセロールに分解されます。
- グルコースは血液に吸収され、インスリンというホルモンの助けを借りて各細胞に送られます。ここで、必要なエネルギーとして使われるか、肝臓や筋肉の中でグリコーゲンとして短期的に貯蔵されます。
- エネルギーとしてすぐに使われなかったグルコースは、インスリンの作用により肝臓で脂肪酸へと変換されます。この脂肪酸は、さらにグリセロールと結合して中性脂肪を形成します。
- 中性脂肪は主に脂肪細胞に保存されます。そして、エネルギーが必要なときにホルモンの指令により脂肪酸とグリセロールに再度分解され、エネルギーとして使われます。
しかし、運動不足や食生活の乱れなどにより、摂取したエネルギーが消費されず中性脂肪として蓄積され続けると、それが高中性脂肪血症を引き起こし、さまざまな健康問題のリスクを高める可能性があります。
