スノーボード板の長さ

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スノーボードをする人なら、一度は悩む”板”の”長さ”。『自分の身長から15〜20cmくらい引いた長さが良い…。』『鼻先からアゴ先に入っていればOK…。』など、自分の身長に合った適正サイズを選ぶ目安はあります。

ですが、それが本当に自分にとって正しい板の長さなのか分かりません。正直、長年滑っていても『絶対この長さ!』と言い切れませんし。

フリーラン、ハーフパイプ、ビッグエア、ジブ、ボーダークロス、アルペン.など、目指すジャンルによって板の適正サイズは変わりますし、パウダー、アイスバーン、シャバ雪といった、雪質にも大きく影響します。

目指すジャンル、雪面状況に合わせ、あとは自分の好みですね。今回は、板の長さ選びに必要な情報をご提供したいと思います。

  • スノーボードの板は種類によって長さが違う

スノーボードの板は種類によって長さが違う

フリースタイルボード

スノーボードの板の種類って何?

フリーラン、スロープスタイル、ハーフパイプ、レース…など、スノーボードにはたくさんのジャンルがあります。それに伴い。スノーボードの板にもそれらのジャンルに適した専用の板があります。代表的な3種類の板をご紹介します。

スノーボードで1番よく見かけるのが、このフリースタイルボード。レールやボックスでスタイルを出したり、大きなキッカーをぶっ飛んだり、ハーフパイプで人間離れしたトリックをきめたり…できたら良いのですが…😰

まあ、とにかくゲレンデで1番見かけ、人気があるのがフリースタイルボード。しかも、この後に紹介するジャンルでも極めることはできなくても、ある程度は使えます。

フリースタイルボードは、スノーボードの最も基本的な板と言えます。長さの選び方ですが、『身長➖15cm』で良いと思います。特に初心者の方はこの長さで選んだ方が、上達への近道ではないでしょうか。

パウダーボード

パウダーボード…良いですね〜。特に今シーズンはラニーニャ現象のおかげで、シーズンはじめは”雪・雪・雪!”という具合で、むしろ『降り過ぎじゃ?』というくらい。おかげさまで、何度も何度もパウダーランを楽しみました。でもね、パウダーボード持ってないの…😭来シーズンこそは絶対買う!

ここまでの脱線でお気付きと思いますが、そうなんです!パウダーボードとは、パウダーランをエンジョイするためのパウダー専用ボードなのです。

  • 板の形状
  • ノーズの反り返り
  • バインディングの取り付け位置

パウダーボードは上記の3点がフリースタイルボードと大きく異なります。また、長さの目安ですが、高速滑走するなら長め、低速滑走で安定感を出すなら短めといった具合です。レベルによって長さは大きく変わってきます。パウダーボードに関しては別記事で詳しく説明したいと思います。

アルペンボード

アルペンボードは、滑りの種類でボードの長さがかなり変わってきます。アルペンの滑りを大別すると、小刻みなショートターンを繰り返す”スラローム”と、大きなロングターンを繰り返す”ジャイアントスラローム”に分けることができます。

ゲレンデでよく見かけるアルペンボードのほとんどは、スラロームで使うショートボードですね。ショートボードの選び方は、適正サイズか少し長めが基本です。ジャイアントスラロームで使うロングボードになると170cmを超えるものもあります。

板の長さによるメリットとデメリット

スノーボードの板を選ぶ時、必ず適正サイズを選ばなければいけないわけではありません。適正サイズより長い場合、短い場合のそれぞれにメリット、デメリットがあります。あえて適正サイズ以外の長さを選ぶ理由は、遊び方の違いにより向き不向きがあるから。

適正サイズより長い板のメリット

  • 安定感が増す
  • スピードが出る
  • パウダーでの浮力が増す

安定感が増す

スノーボードの板が長い場合の最大のメリットは、この”安定感が増す”ことですね。板が長くなることで、『有効エッジ』というものが伸びます。この有効エッジが伸びることにより、ターン中などの板のバタつきが軽減され、安定感が増すということです。

安定感が増すことにより、次にご紹介するスピードへと繋がります。ちなみに、『有効エッジ』とは、ターンをする時に雪面と接触し、実際に使用されるエッジの部分のことをいいます。この有効エッジが長いと凹凸の上でも安定するので、高速でカービングするときにも有利になります。

スピードが出る

前述で、有効エッジが伸びるので安定したターンが行えることをお伝えしました。当然のことですが、ターンが安定すれば、必然的にスピードアップも可能なわけです。つまり、安定感が増した副産物としてスピードアップもできるということ。まさに、一石二鳥!

ボーダークロスなどのレース系競技、ハーフパイプなどはスピードが命となってくるので、長めの板を使用する方が多いですね。

パウダーで浮力が増す。

板が長いことで雪面に接触している面積が大きくなり、浮力が増す。ごく単純なことです。また、ノーズを持ち上げるのも容易になりますし、セットバックをしたら、さらにパウダーランが簡単に。

セットバックとは、スタンス幅の中心をテール側にずらすこと。簡単に言えば、バインディングをテールよりに取り付けることです。詳しくはパウダーランの記事で。

適正サイズより長い板のデメリット

長い板のデメリットはごくシンプル。『細かい動きがやりにくい』こと。グラトリでスピンをする際に回しきれなかったり、雪面に引っかかったりします。また、レールやボックスなどのジブでも、より難易度が増します。

とは言うものの、以上のデメリットは技術でカバーできます。異常なまでに長い板は論外ですが、適正サイズ+5cmくらいなら、メリットの方が大きいと思います。

適正サイズより短い板のメリット

適正サイズより短い板の最大のメリットは、細かい動きがやり易いこと。特にグラトリスピンでその恩恵を受けます。レールやボックスなどのジブにも有効で、連続的に技を切り替えるときに小回りが効きやすいですね。

適正サイズより短い板のデメリット

適正サイズより短い板のデメリットは、長い板のメリットと完全に反対。ターン中の凹凸で不安定になりバタつき、高速滑走も不安定になります。雪面との設置面積が少ないため、ジャンプ後の着地も安定感が低下します。

初心者には適正サイズの板がベター

長い板はターン、高速滑走、ジャンプの着地などで恩恵を受けられることを上記でお伝えしました。が、これらのメリットは初心者にはまだ関係がありませんね。だって、ターンもまともにできない状態で高速滑走なんて危ないだけ。本人はもちろん、周りの人達にも被害が及ぶかも。

次に短い板は、細かい動きに優れているということにふれました。これも関係無し!たしかに小回りが効くので、低速時に扱いが簡単そうだけど…。でもね、有効エッジが短いので、逆エッジになりやすくて危ないです。また、細かい動きが必要な、レール、ボックス、グラトリなんて、初心者のうちにする必要無し。まずは、ターンの性能を上げるべし!そうすると、バランスのとれた適切なサイズの板がベストとなります。

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