『THE MELT DOWN PROJECT』: 世界初のロデオフリップでファンを魅了

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MACK DAWG PRODUCTIONSは、90年代中盤のフリースタイルシーンに革命をもたらした映像クリエーターとして名高い。1995年10月に公開された彼らの代表作『THE MELT DOWN PROJECT』は、多くのスノーボーダーのハートをつかんだ名作として記憶に新しい。

90年代前半、スノーボードはスケートボードの影響を大きく受け、ジビングやグラウンドトリックを中心に一大ブームを築いていた。しかしながら、1994-95シーズンに制作された『THE MELT DOWN PROJECT』では、新たなスタイルの確立の兆しが見え始める。

映像内では、従来のゲレンデでのスケート風トリックが、より広大なバックカントリーで行われ、それに伴いトリックもさらに大胆かつ多種多様に。この動きが現代のマウンテンフリースタイルのルーツとなった瞬間を目撃することができる。

特筆すべきは、フリースタイルのトップライダー、ノルウェー出身のダニエル・フランクが初めて披露したロデオフリップ。これは、過去のミスティフリップを超えるインパクトで、世界中のスノーボーダーを熱狂させた。このトリックが現在の高回転3Dスピンの先駆けとなったことは、この作品の価値を高めている。

また、テリエ・ハーカンセンのハーフパイプでの絶大なエア、ブライアン・イグチの独特のライディングスタイルの源泉も、この作品から垣間見ることができる。

登場するライダーたちは、ジェイミー・リン、ピーター・ライン、インゲマー・バックマンら、その個性とオーラでファンを魅了し続けた。彼らのスタイルを真似しようとしたスノーボーダーたちは数知れず。このようなムーブメントが、スノーボードが1998年のオリンピック種目に選ばれる礎となった。

最後に、まだ8歳だったショーン・ホワイトも登場。この作品を通して、フリースタイルスノーボーディングの黎明期の雰囲気を感じてほしい。

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